日文小短文
發(fā)布時間:2017-02-08 來源: 短文摘抄 點擊:
日文小短文篇一:初級日語文章閱讀
初級日語文章閱讀 春子さんの家
初級日語文章閱讀 春子さんの家
【単語】
側(cè)(がわ)(名詞) 側(cè),一邊,旁邊
隅(すみ)(名詞) 角,旯旮,角落
時たま(ときたま)(副詞) 有時,偶爾
短大(たんだい)(名詞) 短期大學(xué)
通う(かよう)(自五) 來往,通行
卒業(yè)(そつぎょう)(名詞,自サ) 畢業(yè)
【閲読】
<部屋にテレビと電話があります>
春子(はるこ)さんの家は日本橋(にほんばし)にはありません。淺草(あさくさ)の近(ちか)くにあります。雷門(かみなりもん)はその家の西側(cè)(にしがわ)にあります。家族(かぞく)は三人です。両親(りょうしん)と彼女です。
彼女の部屋は一階にはありません。二階にあります。部屋にテレビと電話があります。ピアノは応接間(おうせつま)の隅(すみ)にあります。春子さんは時たまピアノを弾(ひ)きます。家に子犬(こいぬ)が一匹(いっぴき)います。貓(ねこ)はいません。
春子さんは毎日地下鉄(ちかてつ)で女子短大(じょしたんだい)に通(かよ)います。短大(たんだい)には留學(xué)生もいます。春子さんは時々彼女達と會話をします。卒業(yè)後(そつぎょうご)、彼女も外國(がいこく)へ留學(xué)します。
【譯文參考】
《房間里有電視機和電話》
春子的家不在日本橋附近,在淺草附近。雷門在她家西面。一家三口,父母和春子。
她的房間不在一樓,在二樓。房間里有電視機和電話。鋼琴在客廳的角落里,春子偶爾彈彈。家里有一只小狗,沒有貓。
春子每天乘地鐵去女子短期大學(xué)。短期大學(xué)里也有留學(xué)生。春子常常和他們交談。畢業(yè)后,她也要到外國去留學(xué)。
【參考答案】
1)雷門は春子さんの家(いえ)の西側(cè)(にしがわ)にあります。
2)いいえ、卒業(yè)後、彼女は留學(xué)生になります。
習(xí)題
初級日語閱讀練習(xí)題
問題1:次の(ア)から( )には何を入れますか。下の1.2.3.4から一番いい物を一つ選びなさい。
鈴木さんと本間さんはクラスメートです。今まで、教室で勉強していました。勉強が終わって今から一緒に寮に帰ります。
鈴木:(ア)しましたか。
本間:私の辭書がありません。知りませんか。
鈴木:さあ、私は知りませんが……。どこに置きましたか。
本間:機の上です。
鈴木:どんな辭書ですか。
本間:國語辭書です。ボールペンで名前が(イ)。
鈴木:(ウ)、辭書をそこに置きましたか。
本間:食事をして、その後です。
鈴木:三時間前ですね。
(ア)1、なん 2、どう 3、なに 4、どれ
(イ)1、書きました 2、書きましょう 3、書いています 4、書いてあります
(ウ)1、なに 2、いつ 3、だれ 4、どこ
問題2:次の文を読んで、質(zhì)問に答えなさい。答えは1.2.3.4から一番いい物を一つ選びなさい。
(1)純子:明日また來ます。明日は家にいますか。
丸子:午前中授業(yè)に出ますが、午後からいます。
質(zhì)問:純子さんはいつ丸子さんの家に行きますか。
1、午前行きます。2、午後中行きます。
3、あさって行きます。 4、あさ行きます。
(2)桜子:また勉強しますか。
典子:ええ、そろそろ中間テストありますから、もう少し勉強してから寢ます。
質(zhì)問:典子さんは今からどうしますか。
1、寢ます。2、テストをします。
3、勉強します。 4、風(fēng)呂に入ります
短篇日語文章閱讀:日本神戶游記
「単語」
押し寄せる(おしよせる) (動詞) 涌來
かもめ (名詞) 海鷗
ケーブル 「cable」(名詞/外) 電纜
賑やかだ(にぎやかだ) (形容動詞) 熱鬧
ていねいだ (形容動詞) 小心翼翼,有禮貌
「閲読」
<六甲山(ろっこうさん)は高くないです>
六甲山(ろっこうさん)は高くないです。神戸(こうべ)の北側(cè)(きたがわ)にあります。都心(としん)の三宮(さんのみや)から遠くありません。休日(きゅうじつ)におおぜいの人々が山に押し寄せ(おしよせ)ます。
平日(へいじつ)は人影(ひとかげ)は少ない(すくない)です。
神戸の南側(cè)(みなみがわ)は海です。海は広いです。その上にかもめがたくさんいます。
昨日、わたしはケーブルで有紀(ゆうき)さんと六甲山の頂上(ちょうじょう)まで登りました。風(fēng)が強かったです。しかし、頂上は寒くありませんでした。。でも、わたしはちょっと怖かったです。
三時ごろにわたしたちは山から降りました。すぐタクシーで堤防(ていぼう)まで行きました。あそこで魚を釣(つ)りました。その後、中華街(ちゅうかがい)へ行きました。中華街は元町(もとまち)にあります。
とても賑やか(にぎやか)です。わたしは中國物産店(ちゅうごく)(ぶっさん)(てん)で茶碗(ちゃわん)と絹(きぬ)の衣料(いりょう)を買いました。店の人はとても親切(しんせつ)でした。言葉使い(ことばつかい)もていねいでした。
昨日わたしたちはたいへん楽しかったです。神戸は本當(dāng)(ほんとう)にきれいです。
■答案
■譯文參考:
<六甲山不高>
六甲山不高,位于神戶北側(cè),離市中心三宮不遠。假日里,很多人擁向山里。平時則游人稀少。
神戶的南面是大海。大海廣闊無垠,海面上有很多海鷗。
昨天,我和有紀乘坐索道纜車登上了六甲山山頂。風(fēng)很大,但山頂上不冷。不過我有點害怕。
三點左右,我們從山上下來,馬上乘出租車去了海堤,在那兒釣了魚,然后去了中華街。中華街在元町,非常熱鬧。我在中國商品店里買了碗和絲綢料子。店家很親切,用語也客氣。 昨天我們很愉快。神戶真美麗。
日文小短文篇二:日語小短文
月の女神と母親 あるとき、月の女神が母親にたのんで、からだにぴったりあう著ものをつくってほしいといいました。
すると母親はいいました。
「どうしてぴったりする著ものなんかつくれると思うの。おまえは、今はまん丸だと思っても、こんどは半分になるし、その次にはまた三日月になるもの」
このように、気まぐれな人には、その人にあうものがありません。どんなにすばらしいものをあたえても、すぐに気に入らなくなってしまうからです。
一天,月之女神拜托母親,請求她給給自己做一件非常合適的衣服。 于是母親對她說:“為什么想要一件非常合適的衣服呢?你雖然現(xiàn)在樣子圓溜溜的,但是下次就變成半圓形了,再往后就成月牙形了!
那些反復(fù)無常的人就和這個女神一樣。
無論給她多么好的東西,用不了多久就會生厭了。
日文小短文篇三:中日對照日語短文
再來?杯
私がパーティーが好きなのは「これでおしまいよ、お代わりはだめですよ」と言われないことである。 わが家での晩酌では必ず、このせふりが出てくる。おちょうしは三本、ワインなら女房と二人でフルボトル?本、これがリミットである。
パーティではこのリミットがない。
コンパニオン嬢は、私の手にしているグラスがカラッポであるのを見ると、いくらでもお代わりを持ってきてくれるのだ。 こんな素晴らしいことがあろうか。
しかし、カッコつけて言うわけではないけれど、パーティーの楽しみの、もっと大きい物は、舊友、知友に會えることだ。
私のようなフリーランスの著述業(yè)者は、仲間と気軽に飲むことができない。サラリーマンのように組織の中でくらしていると、働く時もいっしょなら、休む時もいっしょだから、飲みに行くのも?緒にいける。 フリーランサーはそれができない。各人が個別のスケジュールで動いているから、こちらの仕事が?段落ついたからといって、仲間を誘うわけには行かない。 みんな、やたらに忙しいのである。
だから、パーティーは仲間と久しぶりに顔を合わせ、歓談するいい機會なのだ。 胃を切って入院していたとか聞いていた先輩が、意外に元気な顔色で、グラスを手に立っているのを見つけたりするとほっとする。 愛人に逃げられたと言う噂の男が會場の隅のほうでしょんぼりしているのを見て、肩をたたいて勵ましてやることもある。
「向こうが勝手に逃げ出したのだから、手切れ金だって払わなくてすんだんだろ。女房に露見しないで?件落著したわけじゃないか。むしろラッキーだったと思うべきじゃないか。これからは奧さん?筋で、お勵みなさいよ。な、元気を出して」変な勵まして方ではあるが、もてない小生としては、內(nèi)心言い気味だと思っているころがあるから、どうしてもこんなふうになってしまうのだ。ちょっとけちな話を書く。
パーティーで「ご招待」をされることがある。誰々さんが再起する、お祝いと激勵の會、なんてのがあって、案內(nèi)狀が屆く。 発起人の中には何人も親しい人がいて出席しないわけには行かない。それはいいのだが、會費が?萬五千円のところが消してあって「ご招待」というはんこがおしてある。
これがまずいんだよな!袱凑写工坤椁趣い盲剖证证椁扦悉い堡胜ぁ!袱¥ぁ工未虺謪ⅳ筏胜堡欷肖胜椁胜い、これには?萬五千円なんて半端な金額は入れられない。二萬円という數(shù)字も日本では縁起が悪くて祝いことには不適、ということになっている。
ウームとうなって、三萬円を包みながら私は內(nèi)心、「ご招待」は高くつくんだよなぁ、とつぶやくのである。
中譯文:
我這個人特喜歡聚餐會。因為聚餐會上沒有人對我說:“這可是最后?杯了,不能再喝了! 在我家晚餐小酌時,每每聽到這樣的“臺詞”。我和我妻用酒壺酌的話,可喝三小壺:葡萄酒的話,兩人喝?瓶。這是限度。
聚餐會上沒有這些規(guī)矩。
當(dāng)招待員小姐望見你手中的酒杯空空如也時,總要為你斟上新酒,從來不去干涉你已喝了幾杯。不去聚餐會哪兒會有這種好事?
不過,我并不是在說些冠冕堂皇的話,酒宴的愉悅更值得?提的是:知己故友的喜相逢。 像我這樣著書立說的自由撰稿人,不能輕而易舉地與同仁們相聚開懷暢飲。
我們不像公司職員,生活在集體之中,工作時在?塊兒,休息時也在?塊兒,喝酒就能相約同去。
自由撰稿人卻不能夠。各人忙各人的事兒,都有自己的計劃安排,雖說你自己的工作告?段落,卻也不能邀同仁們相聚。
大家都在忙自己的事,忙得不可開交。
所以,聚餐會上是與同仁們久別重逢、暢談而不茍言笑的好時機。
當(dāng)你看到?位你早有耳聞因為胃切除住院的前輩,滿面紅光地手持?高腳酒杯站在那兒時,你會為之憮然。
有時,當(dāng)你瞥見?位風(fēng)聞被情人?走了之的某男沮喪地躲在會場上時,你會上前拍拍他的肩,說上幾句寬心的話。
“是人家隨隨便便?走了知的,這樣你也不必花那筆贍養(yǎng)費不就了了嗎?事情有沒有敗落得叫你老婆知道,這就妥啦,難道你不該想想這是?大幸運嗎?從今以后,你和你老婆兩個人就?心?意地過日子,好好干!打起精神來!”雖說,寬慰的話有些個不三不四的,盡管不包養(yǎng)情婦的鄙人內(nèi)心也未嘗不想:活該!但無論如何也得這樣做。
寫了些鄙俗的事。
在聚餐會中不乏招待(請客)之舉。某某人東山再起啦,開個祝賀會,激勵會什么的;有個什么什么的啦,就送來個請?zhí)?/p>
發(fā)起人中有幾位親近知己,所以不好不去。 那倒也沒有什么。只是招待券上在印有會費?萬五千日元處用筆勾去代而言之以“招待券”的印戳。這可就難辦啦。
因為是承蒙招待,所以不得空手前去。必須帶上?個“祝賀”的信袋什么的,這里面不能裝入?萬五千這樣半拉咯嘰的錢數(shù),兩萬元這個數(shù)字在日本不吉利不易送人表示祝賀。 我沉吟?下,包了三萬日元裝入信封內(nèi),可卻在內(nèi)心打起了小鼓:這招待會也未免太讓人破費了。
日本の昔話---八人の真ん中
むかしむかし、彥?(ひこいち→詳細)と言う、とてもかしこい子どもがいました。
ある日、お城から彥?のところへ、こんな知らせが屆きました。
《若さまの誕生祝いをするから、お城へ參れ、莊屋(しょうや→詳細)とほかに村の者を六人、あわせて八人。きっかり八人で來るように》
「お城から、およびがかかるとは、ありがたいこっちゃ」
莊屋さんは、誰とだれを連れていこうか、六人をえらびだすのに苦労(くろう)しています。
しかし彥?は、その手紙を見ながら考えました。
「この、八人きっかりと、念を押しているところがあやしいな。あの殿さまのことだ、また、なにかたくらんでいるにちがいないぞ」
さて、今日はお城にいく日です。
いわれた通り、彥?と莊屋さん、それに選ばれた六人の村人の、きっかり八人がそろいました。
莊屋さんと彥?以外の六人の村人たちは、生れてはじめてお城の中に入るので、少しきんちょうしています。
「おら、ごちそうの食べ方が、わからねえだ」
「おらもだ。どうするべ」
すると彥?が、
「なあに、莊屋さんのまねすりゃいいだよ」
その言葉に安心した六人は、
「それもそうだな。わはははははっ」
そうこう言っているあいだに、八人はお城に著きました。
大広間では、すでに若さまのお誕生日を祝う會が始まっています。 正面の高いところに、殿さま、奧さま、若さま、そしてまわりに大勢の家來達や、お付きの人達がいます。
「若さまのお誕生日、おめでとうございます」と、莊屋さんがあいさつをしました。
八人とも大広間のすみで、小さくなっていました。
「おう、參ったか、彥?め。うむ、きっかり八人できたな、わははは」 殿さまの笑い聲からすると、やはり、なにかをたくらんでいる様子です!袱长盲沥貐ⅳ臁¥毪筏澶Δ胜い。若もその方が喜ぶ。さあ、遠慮するな」
舞 姫
森鴎外
石炭をば 早( は )や積み果てつ。中等室の 卓( つくゑ )のほとり
はいと靜にて、 熾熱燈 ( しねつとう ) の光の晴れがましきも 徒 ( いたづら ) なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ來る 骨牌 ( カルタ ) 仲間も「ホテル」に宿りて、舟に殘れるは余 ?人 ( ひとり ) のみなれば。
五年前 ( いつとせまへ ) の事なりしが、 平生 ( ひごろ ) の望足りて、洋行の官命を 蒙 ( かうむ ) り、このセイゴンの港まで 來 ( こ ) し頃は、目に見るもの、耳に聞くもの、?つとして 新 ( あらた ) ならぬはなく、筆に任せて書き 記 ( しる ) しつる紀行文日ごとに幾千言をかなしけむ、當(dāng)時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、 今日 ( けふ ) になりておもへば、 穉 ( をさな ) き思想、身の 程 ( ほど ) 知らぬ放言、さらぬも 尋常 ( よのつね ) の動植金石、さては風(fēng)俗などをさへ珍しげにしるしゝを、心ある人はいかにか見けむ。こたびは途に上りしとき、 日記 ( にき ) ものせむとて買ひし 冊子 ( さつし ) もまだ白紙のまゝなるは、 獨逸 ( ドイツ ) にて物學(xué)びせし 間 ( ま ) に、?種の「ニル、アドミラリイ」の気象をや養(yǎng)ひ得たりけむ、あらず、これには別に故あり。 げに 東 ( ひんがし ) に 還 ( かへ ) る今の我は、西に航せし昔の我ならず、學(xué)問こそ 猶 ( なほ ) 心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、われとわが心さへ変り易きをも悟り得たり。きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感觸を、筆に寫して 誰 ( たれ ) にか見せむ。これや日記の成らぬ縁故なる、あらず、これには別に故あり。
嗚呼 ( あゝ )、ブリンヂイシイの港を 出 ( い ) でゝより、早や 二十日( はつか ) あまりを経ぬ。世の常ならば 生面 ( せいめん ) の客にさへ 交 ( まじはり ) を結(jié)びて、旅の憂さを慰めあふが航海の 習(xí) ( ならひ )なるに、 微恙 ( びやう ) にことよせて 房 ( へや ) の 裡 ( うち )にのみ 籠 ( こも ) りて、同行の人々にも物言ふことの少きは、人知らぬ恨に 頭 ( かしら ) のみ悩ましたればなり。 此 ( この ) 恨は初め?抹の雲(yún)の如く 我 ( わが ) 心を 掠 ( かす ) めて、 瑞西 ( スヰス ) の山色をも見せず、 伊太利 ( イタリア ) の古蹟にも心を留めさせず、中頃は世を 厭 ( いと ) ひ、身をはかなみて、 腸 ( はらわた ) 日ごとに九廻すともいふべき慘痛をわれに負はせ、今は心の奧に凝り固まりて、?點の 翳 ( かげ ) とのみなりたれど、 文 ( ふみ ) 読むごとに、物見るごとに、鏡に映る影、聲に応ずる響の如く、限なき懐舊の情を喚び起して、 幾度 ( いくたび ) となく我心を苦む。嗚呼、いかにしてか此恨を 銷 ( せう ) せむ。 若 ( も ) し 外 ( ほか ) の恨なりせば、詩に詠じ歌によめる後は 心地 ( こゝち ) すが/\しくもなりなむ。これのみは余りに深く我心に 彫 ( ゑ ) りつけられたればさはあらじと思へど、今宵はあたりに人も無し、 房奴 ( ばうど ) の來て電気線の鍵を 捩 ( ひね ) るには猶程もあるべければ、いで、その概略を文に綴りて見む。
余は幼き 比 ( ころ ) より厳しき庭の 訓(xùn) ( をしへ ) を受けし 甲斐 ( かひ ) に、父をば早く 喪 ( うしな ) ひつれど、學(xué)問の 荒 ( すさ ) み衰ふることなく、舊藩の學(xué)館にありし日も、東京に出でゝ 予備黌 ( よびくわう ) に通ひしときも、大學(xué)法學(xué)部に入りし後も、太田 豊太郎 ( とよたらう ) といふ名はいつも?級の 首 ( はじめ ) にしるされたりしに、 ?人子 ( ひとりご ) の我を力になして世を渡る母の心は慰みけらし。十九
の歳には學(xué)士の稱を受けて、大學(xué)の立ちてよりその頃までにまたなき名譽なりと人にも言はれ、 某 ( なにがし ) 省に出仕して、故郷なる母を都に呼び迎へ、楽しき年を送ること三とせばかり、官長の覚え 殊 ( こと ) なりしかば、洋行して?課の事務(wù)を取り調(diào)べよとの命を受け、我名を成さむも、我家を興さむも、今ぞとおもふ心の勇み立ちて、五十を 踰 ( こ ) えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず、 遙々 ( はる/″\ ) と家を離れてベルリンの都に來ぬ。
余は 模糊 ( もこ ) たる功名の念と、検束に慣れたる勉強力とを持ちて、 忽 ( たちま ) ちこの 歐羅巴 ( ヨオロツパ ) の新大都の中央に立てり。 何等 ( なんら ) の光彩ぞ、我目を射むとするは。何等の色沢ぞ、我心を迷はさむとするは。菩提樹下と訳するときは、幽靜なる 境 ( さかひ ) なるべく思はるれど、この大道 髪 ( かみ ) の如きウンテル、デン、リンデンに來て両辺なる石だゝみの人道を行く 隊々 ( くみ/″\ ) の士女を見よ。胸張り肩 聳 ( そび ) えたる士官の、まだ 維廉 ( ヰルヘルム ) ?世の街に臨める ( まど ) に 倚 ( よ ) り玉ふ頃なりければ、様々の色に飾り成したる禮裝をなしたる、 妍 ( かほよ ) き 少女 ( をとめ ) の 巴里 ( パリー ) まねびの 粧 ( よそほひ ) したる、彼も此も目を驚かさぬはなきに、車道の 土瀝青 ( チヤン ) の上を音もせで走るいろ/\の馬車、雲(yún)に聳ゆる樓閣の少しとぎれたる 処 ( ところ ) には、晴れたる空に夕立の音を聞かせて 漲 ( みなぎ ) り落つる 噴井 ( ふきゐ ) の水、遠く望めばブランデンブルク門を隔てゝ緑樹枝をさし 交 ( か ) はしたる中より、半天に浮び出でたる凱旋塔の神女の像、この 許多 ( あまた ) の景物 目睫 ( もくせふ ) の間に 聚 ( あつ ) まりたれば、始めてこゝに 來 ( こ ) しものゝ応接に 遑 ( いとま ) なきも 宜 ( うべ ) なり。されど我胸には 縦 ( たと ) ひいかなる境に遊びても、あだなる美観に心をば動さじの誓ありて、つねに我を襲ふ外物を 遮 ( さへぎ ) り留めたりき。
余が 鈴索 ( すゞなは ) を引き鳴らして 謁 ( えつ ) を通じ、おほやけの紹介狀を出だして東來の意を告げし 普魯西 ( プロシヤ ) の官員は、皆快く余を迎へ、公使館よりの手つゞきだに事なく済みたらましかば、何事にもあれ、教へもし伝へもせむと約しき。喜ばしきは、わが 故里 ( ふるさと ) にて、獨逸、 仏蘭西 ( フランス ) の語を?qū)Wびしことなり。彼等は始めて余を見しとき、いづくにていつの間にかくは學(xué)び得つると問はぬことなかりき。
さて官事の 暇 ( いとま ) あるごとに、かねておほやけの許をば得たりければ、ところの大學(xué)に入りて政治學(xué)を修めむと、名を 簿冊 ( ぼさつ ) に記させつ。
ひと月ふた月と過す程に、おほやけの打合せも済みて、取調(diào)も次第に 捗 ( はかど ) り行けば、急ぐことをば報告書に作りて送り、さらぬをば寫し留めて、つひには 幾巻 ( いくまき ) をかなしけむ。大學(xué)のかたにては、穉き心に思ひ計りしが如く、政治家になるべき特科のあるべうもあらず、此か彼かと心迷ひながらも、二三の法家の 講筵 ( かうえん ) に 列 ( つらな ) ることにおもひ定めて、謝金を収め、往きて聴きつ。
かくて 三年 ( みとせ ) ばかりは夢の如くにたちしが、時來れば包
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